山岳部の日常を語るブログ


by kadaisangaku
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2012年 冬山合宿

皆さん明けましておめでとうございます。2013年も現役部員をどうか温かく見守ってください、今年もよろしくお願いします。
さて、私2年生ホンダはOBの黒岩先輩と二人で12/28~1/2の間冬山合宿で蝶ヶ岳に行ってきました。
初の冬山、期待よりも不安の方が大きかったですが北アルプスの冬山入門にはちょうど良いということで行く決心がつきました。結果から言いますと、自分は北アルプスの前に冬山の入門をするべきでした・・・
事前にお詫びですが、夏にデジカメを壊したことと写真を撮る余裕が一切なかったため写真はございません。ブログですが、フェスティ的な構成で書かせてもらうので長文です。

夜行バスでまず大阪まで向かいました。
竹はバスに積んでもらえるのか、と先輩は心配してましたが・・・そもそもザックなど大型荷物自体がダメだったらしく運転手に怒られました。飛行機の方が今は安く行ける方法もあるかもですが、夏のように船で大阪まで行けばよかったかなと思います。バスは寝れないし腰痛いし大変です。あとザックにはピッケルと竹は装着しないようにとアドバイス頂いたのでここに記録。『ニンジャ指し』たる技術の実態は今後理解します。

次の日は大阪から18切符で長野県松本駅まで移動。
今年は寒く市内にも積雪があり駅ビバをやめホテルにしようとなった結果、財布の中身が空になり大変でした。年末はお金卸せないから少し多めに持ち歩く方が便利でした。あと、振り返ってみると松本駅はきれいな駅で且つ閉まってしまうので駅ビバには向かない。松本駅の一つ前の南松本駅(?)はたぶん夜は無人駅で閉め切らない所みたいなので駅ビバに適していました。(南松本駅には歩いて30分?ほどにネットカフェがあるから便利←下山後に利用) 松本駅近くの石井スポーツを覗きに行くと、文登研のときにお世話になった先生が務めていらして地図を見ながら注意事項を教えてもらえました。信州大学の人と文登研で交流を持てば部室に泊めてもらえるとかおっしゃってました(残念ながら私にはそのような人脈はなかったです泣。後輩よ、信州大学の人と文登研では話して友達になるのじゃ)

いよいよ登山本番
松本駅近くのバスセンターから釜トンネルまでいきます。始発が8時台なので前の日が南松本駅でも十分間に合う。自分は徳沢まで簡単に着くものだと思っていたので、釜トンネルから4時間ほど歩くとは思ってもいなかった←OBについて行くだけの姿勢が顕著に現れて何も調べてなかった・・・ちなみに上高地バスセンター付近でテント張ってる方も結構いたので、早く松本についたらその日のうちに上高地まで行ってテント張って寝れる!
歩くときに竹が非常に邪魔で「これ、必要なものなのか?」と考えながら徳沢を目指してました。竹は交代しながら持ったのですが、持って歩くのと手ぶらでは歩行スピードが違ってしまい苦労しました。
ちなみに天候は雨。初の上高地、イメージはすごく寒くて雨なんか降らずに雪になるって思っていたので大変でした。徳沢についても雨のまま、『冬山はフライはいらない』という先輩の言うことはただ鵜呑みにしていた分、大変な事態へ。内張とテント、それにツェルトで三層構造にはしたものの雨でテントはずぶ濡れでした。
冬山はいかに生活技術が重要か実感しました。冬の上にテントを張ることと下からテント内が濡れてしまわないようにするにはどうすればいいのか・・謎です。とにかく寒いし下からも濡れてくるし、外に出るにもいちいち履きづらい冬靴を装着しなければならない。行動を迅速に取れなかったです。雪で生活水を作る経験も初めてしました。といっても手を抜いてブロック作りなどはせずに適当に雪を鍋に入れて溶かしました。勉強会や先輩から教えてもらったことを実際にやって習得したかったのですが、当の本番になるとその余裕がなかった・・反省です
個人用のマットがガスの火に当たり、穴が空いて空気が入らなくなり直に下からの寒さが伝わる事態もキツかったです。マットはエアタイプではなく、広げるだけのものをザックに外付けしたほうがいいなと感じました。
日頃の山行で4年のT島先輩が「靴下とか少し濡れてもシュラフとシュラフカバーの間に入れて寝れば、体温で乾くよ☆」という言葉を思い出し、濡れた手袋とスイムタオルを間に入れ、雨に濡れてしまったレインウエアを着たまま体温で乾かそうと寝たのが大失敗でした・・まず寒すぎて寝れない。起床時間の3時が待ち遠しかった・・・どう頑張ろうと下からの強烈な冷気は伝わり、シュラフの中も寒い。起きてみるとレインウエアでシュラフの中は半凍みたいになってしまい、手袋のせいでシュラフカバーとの間は氷付いてしまいました。もちろん雨に濡れたテント自体も朝には氷付いてしまいパリパリな状態。グラウンドシートとフライは絶対に必要だと思いました。(入部時から謎なのがなぜウチの部にはグラウンドシートを使う習慣がないのか・・・荷物になるという理由ならばそれを補う体力を今年でつけようと思います)

そんな感じであまり寝れないまま、いよいよ長塀尾根にアタックです。ざっと1500mから2600m上がる行程で昨日徳沢に着くまでに相当疲れてしまった自分は果たして大丈夫なのか不安しかなかったです、はい。
ワカンとアイゼン、どちらを使うべきなのか先輩に尋ねた結果「それは歩いてみないとなんとも」という答えの意味はすぐにわかりました。冬に踏み心地の違いがあることを初めて知りました。固いとアイゼン、柔らかいとワカン、この固い、柔らかいの感覚は実際に歩かないとわからない気がしました。1/4はアイゼンを履いて登り、残りの3/4はワカンで登りました。ワカンも初めて使いまして、・・・大変でした。どうして先輩の踏み跡を踏むのに自分は踏み抜かして埋もれてしまうのか、25kgほど担いだ状態で這い上がるのは僕の体力では一回一回が全力で大変疲れました。ちょっとした急斜面のトレースも簡単に踏み抜けて体ごと元の位置まで戻ってしまうことも多々・・・「雪上歩行技術をどうにか・・」と先輩には言われながら、僕個人的には精一杯でそれでも前に思うように進めず歯痒かったです。基礎体力がない上に歩行技術で無駄に体力を消耗したためスピードがまったく出ず結構な人に抜かれました(徳沢を出た時間は一番早かったのに・・・まったくもって面目ありません) 積雪の高さをおおよそ測るようにOBから言われてましたが、進むことでいっぱいでできませんでした。軽く2m?ほどの雪の上を歩いていたようには思います。冬道は夏道とは全く違うという事も実感しました。一度トレースがロープの先にある状態が現れ、ロープが通行禁止の意味なのか分からずコンパス使って道を勝手に作ってしまいました。どういう意味でロープがあるのか、、夏は通行禁止というと所なのでしょうか・・・
長塀岳が蝶ヶ岳までの途中にありますが、正直パッとしませんでした。「へ!?今の?」って感じで疲れながら登っても表札とか冬に全部埋もれてしまっているためか達成感はありませんでした。長塀岳を下るまでにすでにK岩先輩との体力差は歴然で、スピードがまるっきり違ったのですが、ここから先輩が先に蝶ヶ岳の近くまで行かれたのでプチ単独行へ。体力の限界に来ていてスピードが上がらない中、一人冬を歩いていると「ちゃんと生きて帰れんのか俺?」みたいな不安感が激しく軽く雪恐怖症になってしまいました(現在進行中・・・)先に蝶ヶ岳までのラストの稜線手前にザックを下ろした先輩が僕を迎え来た時には本当に体力切れしてきちんと歩行できなくなってました。踏み抜けて這い上がれなくなりパニックになってしまった所でザックを下ろされて空身行動に。あと60m上に行けば蝶ヶ岳という地点で気持ち的には敗退でした。重たくて背負いたくもない大きなザックを取り上げられるのはこんなに悔しいんだな・・と。自分の体力のなさが情けないです。これからが一番の問題で・・・空身の僕と僕のザックを持った先輩はそのまま蝶ヶ岳山頂へと向かいました。稜線がこんなに恐怖を植え付ける場所なんだと初めて感じました。味わったことのない強風の中、標高が書かれた棒に向かって進みますが、何度も踏み抜けて風に吹かれる。空身なのに動けない、正直ホントに恐かったです。稜線なので勿論左右は傾斜があるわけで、強風でトレースなんて瞬時に消えてしまう中を棒を目標に進んでいると急に視界が真っ白に。名だけ聞いていたホワイトアウトが数秒発生。話に聞くのと実体験ではこんなに恐さが違うのか、と思いながらとりあえず記憶をたどって三点支持体勢で待機しました。山頂素通りで避難小屋へ。これからが僕の責任で・・・とても大変な事態だったのですが、、先輩のデポしたザックが強風の逆風で回収できず僕のザックに入っているものだけで避難小屋で一夜明かさないといけなくなりました。頑張れば担げたんじゃないのか、精神的に負けただけじゃないのか、唯々先輩には申しわけなかったです。幸運?にも鍋は僕が持っていたので調理ができ食べ物は確保。他に2人群馬県からの方がいらしてとても親切にしてくださいました。2つ玉低気圧の影響で登山客はいなく僕ら4人で小屋で年越し。濡れたシュラフで僕は寝ようと頑張り、先輩はもっとひどく厚着(群馬の方々にも服を借り)シュラフカバーで寝ようとして、当然寝れず、群馬の方々がテントを貸してくださりその中で寝ました。自分のせいでホントにとんでもない迷惑かけました。遭難といっていいことを体力不足が招いてしまったので今年はどうにか改善しないといけないと反省です・・・

最終日、日の出は吹雪いて見れずこれまた山頂素通り。計画では蝶槍に行ったり少し雪上技術の練習をする予定でしたが、やめて下山。ザックを担いで稜線を歩きますが昨日で変わらず踏み抜け思うように進めず、暴風の中歩くのはきつかったです。デポしたザックと竹は無事に回収でき、昨日苦戦して登った長塀を下ります。あんなにつらかったのに下るのは逆に楽でした。その日のうちに松本駅まで戻れ、南松本駅に移動後、ネットカフェへ。翌日広島まで18切符で行き、新幹線で福岡へ。ホンダはそのまま帰省いたしました。

長く書きましたが、今回の山行で思ったのは1に体力不足だったことです。冬に何かしないと・・と内心焦ってました。冬山までやって初めて山岳部という気持ちだけ走って体力、技術が伴ってなかったです。一番危ないことしたな・・と感じてます。そんな軽い気持ちで冬に山なんて行っちゃダメでした。特にひ弱な僕の力量を超えてました。生きてるって大事なんだと実感。とりあえずは暫く私は山はいいかな笑 (といって帰省時に福岡で宝満山に登り?登らされました(-_-;)) 無事に帰って来れたから言えることですが、本当に僕にとっては衝撃的なすごい体験でした。何も成し遂げれていないので達成感はないですが・・・数えきれない反省点や改善点などを考えるきっかけになる貴重な体験です。     
かなり長くなりましたが、以上で冬山報告を終えます。
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by kadaisangaku | 2013-01-14 22:40 | 合宿